トラタヌの遊び方…トラタヌ基本パックのあそびかた解説です。 |
トラタヌの概要
さっそく遊んでみよう!
♠トラタヌの概要
勝利条件
トラタヌは5夜(5ゲーム)連続で対戦をして、その総合得点を競います。総合得点が最も高かったプレイヤーが勝者です。1ゲームは「山札を引いてカードを逃がす」を10ターン繰り返す「ラウンド」と、そのセットに応じた得点を得る「集計」によって構成されます。
ここからは4人用の基本的な遊び方を紹介します。2人用、3人用の遊び方はこちらをご覧下さい。
カードの構成
基本パックには126枚のカードがあります。
動物は全部で36種類です。基本的には4枚ずつですが、カードによっては3枚、2枚、1枚しかないカードもあります。色は赤・青・黄・緑・黒の5色で、各25枚ずつあります。ただし、「タヌキ」は例外で、どの色にも属さない特殊なカードです。
また、カードによって固有の効果があり、「群れ」「逃がす」「特殊」の3つに分類されます。
得点方法
手札9枚のうち、最大で3つのセットを作ります。このセットによって得点を得ることになります。
セットには同じ動物のカード3枚で構成される「群れセット」と、同じ色のカード3枚で構成される「色セット」があります。手札や場の状況を判断してセットを作りましょう。
また、一部の特殊なカードは手札にあるだけで得点できるものもあります。
カードの見かた
・カード内訳…その動物のカードの色と合計枚数を示します。数値は各色のカードの色ポイントです。
たとえば、フクロウは赤3点、青5点(whiteカード)、黄3点、緑3点の計4枚がある、ということです。
・Whiteカード…色や動物の種類に加えて「White」という属性を持つことを示します。・ウサギ・オオカミ・ウマ・フクロウ・クマ・イルカの6枚です。一部のカードの効果に関係します。捕獲された群れセットに含まれていても効果が発動します。
・【20】のように【】で囲んだ数字は、群れセットポイントを示します。ここでは群れセットポイント20以下のカードを指します。
セットのつくり方
手札で作れるセットには、「群れセット」と「色セット」があります。
●群れセット…同じ動物のカードを手札で3枚揃えると「群れセット」が完成します。その場合、各動物のカードの群れセットポイントがそのまま得点になります。例えばラッコの場合は全4枚のうち、3枚集めると20Pになります。
群れセットポイントは全部で20P~60Pまであり、その種類は以下の表の通りです。
群れSP | 動物の種類 |
20 | 11種類 ・ウサギ・ラッコ・コアラ・ニワトリ・リス・ヤギ・ハリネズミ ・ナマズ・オオカミ・カメ・パンダ |
30 | 10種類 ・カンガルー・アルパカ・ウマ・キリン・フクロウ・セイウチ ・サイ・バッファロー・クマ・カメレオン |
40 | 4種類 ・ゴリラ・バク・ワニ・カバ |
50 | 4種類 ・イルカ・ライオン・ゾウ・ハシビロコウ |
60 | 1種類 ・フェネック |
100 | 1種類 ・トラ |
全部で1枚しかないカード(・キツネ・オランウータン・ラグドール・コモンドール・タヌキ)は、3枚で完成する群れセットを作ることができないため、群れセットポイントは設定されていません。
●色セット…同じ色のカードを手札で3枚揃えると「色セット」が完成します。その場合、各動物のカードの色ポイントの合計値が色セットポイントとして得点となります。
パンダ3枚のように、黒のカードで同じ動物のカード3枚をセットとする場合は、色セットではなく群れセットとして扱います。ただし、フルカラーのボーナスは受けられます。
♣さっそく遊んでみよう!
カードの配り方と置き方
全てのカードをよくシャッフルし、プレイヤー全員に9枚ずつ裏向きにして配ります。これを⑥手札とします。残りのカードは①山札として中央に裏向きにして置きます。そして、山札の一番上のカードを1枚めくり、表向きにして山札の隣に置きます。これが今夜の②スペシャルカードになります。
①山札
②スペシャルカード…ゲーム開始時、山札の隣に表向きで置いてあるカードです。そのゲームでは、スペシャルカードと同じ動物の「群れセット」が完成すると、その群れセットに50Pが加点されます。捕獲した群れセットの場合でも50Pが入ります。
スペシャルカードと同じ色の「色セット」が完成すると1セットにつき5Pが各セットに加点されます。
③捨て札…カードの効果で「捨てた」カードはここに表向きで置きます。捨てたカードはゲームから除外されます。
④逃げ札…毎ターン「逃がした」カードは5枚ずつ2段にして、プレイヤーの前に左から順に並べます。全てのプレイヤーの逃げ札が10枚並ぶとゲーム終了です。
⑤公開札…「捕獲」「ドウブツエン」によって完成した群れセットは、そのプレイヤーの前に公開札として置きます。公開札になったセットは、そのラウンド中は手札に戻せません。集計時に、手札に戻ります。
⑥手札…ゲーム中はこのカードを使います。ほかのプレイヤーには見せません。
「ラウンド」の開始
・基本的な流れ
はじめてトラタヌを遊ぶプレイヤーがいた場合、最初の数ゲームは手札をみんなが見られるように置いた状態で遊ぶと分かりやすいでしょう。
最初のプレイヤーを決めてゲームをはじめます。
自分のターンが始まったら、まず最初に山札からカードを1枚引いて、手札に加えます。次に、手札から1枚 カードを逃げ札として置きます。これを「逃がす」といいます。これは自分の順番に必ず行います。ここまでがプレイヤーが自分のターンに行うことです。
その中で「逃がす」効果のカードを逃がした場合は、効果を必ず発動しますので注意してください。
逃がしたあとは時計回りに次のプレイヤーに順番が移ります。これを全てのプレイヤーが10ターン繰り返し、全員の逃げ札が10枚になったらそのラウンドは終了し、集計に移ります。
・効果の発動
カードの効果は「群れ」「逃がす」「特殊」の3つに分類されます。それぞれの効果は、全て必ず発動します。
【20】のような表記は「群れセットポイント」を表します。
①「群れ」…群れセットが完成した場合にのみ得られる効果です。
・頂戴する…ポイントごと、対象のセットをもらって自分の手札にします。頂戴したカードはそのまま自分の手札になりますので、他の効果の対象となります。
・解散する…対象の完成しているセットを崩します。セットのポイントは無効になり「群れ」効果は使えなくなります。解散した全てのカードはセットにならなかったカードとして手札に残るので、他の効果の対象となります。
②「逃がす」…そのカードを逃がした時に発動します。
ワニは効果によってボーナスが得られますので、集計のときに手札とは別に手元に残してください。
★イルカの効果を忘れないために… イルカを逃げ札に置く場合は、効果を使うまでは 横にして置いてみましょう。
③「特殊」…集計の最初に発動します。
手札にあるだけで効果をもつものは以下の2種類のカードです。
コモンドール |
![]() 手札にあるWhiteカード1枚につき25Pが加点されます。Whiteカード自体はセットになっていなくても構いません。Whiteカードは次の6枚です。 ・ウサギ・オオカミ・ウマ・フクロウ・クマ・イルカ |
オランウータン |
![]() 群れセットポイントが20のセット1つにつき30Pが加点されます。 【20】の群れセットは、次の11セットです。 ・ウサギ・ラッコ・コアラ・ニワトリ・リス・ヤギ・ハリネズミ・ナマズ・オオカミ・カメ・パンダ |
・捕獲
同じ動物のカードが自分の手札に2枚あり、他のプレイヤーがその動物のカードを逃がしたとき、これら3枚のカードで群れセットを作ることができます。他のプレイヤーが逃がした直後に「捕獲」を宣言し、手札にある2枚のカードと逃がしたカードをセットにして公開札とします。逃げ札の空いた場所に好きな手札を1枚置きます。
ただし、捕獲の宣言は対象のカードの効果の発動が終わってから行ってください。(例 カンガルーを逃がしたとき:カンガルーを逃がす→カンガルーの逃がす効果を発動→カードの交換が終了→カンガルーを捕獲)イルカのように次のターンなどに効果を発動する場合は、待たずに捕獲できます。
また、逃がす効果のあるカードを捕獲した場合でも、捕獲された逃げ札の「逃がす」効果は消えません。(例 イルカやワニを逃がしても効果は使えます。)
捕獲の場合は、 集計時に得られる群れセットポイントは半分になります。完成した群れセットの「群れ」効果は無効になりますが、「特殊」効果は発動できます。
捕獲によって順番が変わることはありません。
捕獲した公開札は3枚のうち1枚を横にして次のように置いてください。
・ドウブツエン
同じ動物のカード4枚の群れセットを「ドウブツエン」といいます。集計時、ドウブツエンの群れセットはそれぞれの群れセットポイントに50Pのボーナスが加点されます。
ラウンド中、手札に同じ動物のカードが4枚揃った場合にドウブツエンを宣言できます。宣言したら、4枚の手札すべてを公開札とします。その後、山札からカードを1枚引いて手札に加えます(手札の枚数を合わせるためです)。また、宣言はラウンド中にのみ有効です。ドウブツエンを宣言して公開札になっていなければ、集計の際に4枚同じ動物のカードがあってもドウブツエンとはみなしません。
捕獲によってドウブツエンを作ることも、捕獲したセットをドウブツエンにすることもできません。
・フルカラー
集計時に手札のカード全てが同じ色だった場合を「フルカラー」といいます。自分の基本点を計算する時点で50Pのボーナスが加点されます。捕獲をした場合はフルカラーにはなりません。
カメレオン・ラグドールの「特殊」効果でフルカラーは作れません。黒のカードとして使ってください。
また、同じ色のカードのみであれば群れセットやドウブツエンを含んだフルカラーも可能です。(例 【パンダ×3、セイウチ×3、カメレオン×3】この場合は群れセット3つの得点に黒のフルカラーボーナス+50Pとなります。)
「集計」の開始
ラウンドが終わったら、全員の得点を計算します。スコアシートを準備してください。
まずは他のプレイヤーに見られないように、手札の中でセットを作ります。組み合わせが決まったら、各セットごとに群れセット、色セット、セットにならなかったカード、捕獲したセットの順番で裏向きで置いてください。既に公開札となっているセットはそのまま表向きで置いていて構いません。
ワニ(逃がす効果でボーナスが得られるカード)は、手札とは別に置きます。群れセットが複数ある場合は、群れ効果をよく読んで必ず先に使いたい効果のセットから、公開札も含めて順に並べてください。
★カードをセットにするかどうかは自由です。 同じ色のカード3枚が手札にあっても、必ず色セットとして組む必要はありません。
全てのプレイヤーがカードを置き終えたら、それぞれ自分のカードを全てめくります。
集計での得点の入り方は次の例をご覧下さい。これを踏まえ、次から得点計算の仕方を解説します。
・得点計算
全員がカードを置いたら ①基本点の計算②群れ効果の発動 に移ります。どちらもラウンドの順番通りに1人目のプレイヤーから行います。
スコアシートは次のように記入してください。
必ず、「基本点の計算」を全員が終えた後に、「群れ効果の発動」という順番で集計を行います。
★「集計の最初に発動する」効果 ・・・カメの効果は基本点を計算する前に発動することができます。
・特殊・逃がす効果
…「特殊」効果による得点、逃がす効果による得点を加点します。
・フルカラーボーナス
…手札でフルカラーが完成していた場合、50Pを加点します。
ボーナス得点早見表 | |
スペシャルカード(群れセット) | 群れセットに+50P |
スペシャルカード(色セット) | 各 色セットに+5P |
フルカラー | 総合得点に+50P |
ドウブツエン | 群れセットに+50P |
基本点の計算が終わったら、次は群れ効果の発動です。
②群れ効果の発動
プレイ順に、それぞれが一番上に置いた群れセットの効果を発動します。次に2番目、最後に3番目に置いた群れセットという順で効果を発動します。そのとき、発動できる群れセットがない、あるいは効果を打ち消されたプレイヤーの順番は飛ばします。
発動させたい効果の順番を考えて、群れセットを置く順番を決めてください。
★「集計の最後に発動する」効果 ・・・サイ、カバの効果は全員が群れ効果を発動し終えたら、 プレイ順に発動します。サイ、カバの群れセットが どちらもある場合は、プレイ順に発動します。
・5ゲーム目(最終夜)に、自分の手札の効果を発動することで、自分以外のプレイヤー同士の1位が入れ替わる場合
…この場合、順番の早いプレイヤーのセットあるいはカードの効果を対象としてください。
群れ効果の発動が終わり、合計点を算出したらスコアシートに記入します。これで集計は終了です。みんなで順位を確認してください。
ここまでがおおまかなゲームの流れです。
2人用、3人用の遊び方(推奨)
手札の枚数とターン数を変えたり、カードを減らしたりすることで2人用、3人用としてトラタヌを遊ぶことも可能です。以下の表のように調整するのがオススメです。そのほかのルールは全て4人用と同じです。
– | 手札の枚数 | ターン数 | 山札から除外するカード |
2人用 | 12枚 | 15ターン | バク・クマ(計8枚) |
3人用 | 9枚 | 12ターン | なし |